March 22, 2011

44_4 anniversary

 

日本は今、危機的状況にある。

世界は日本の現状から眼を離せないでいる。

 

小さな島国のそもそも危機的状況にあった日本に、自然までもが厳しい試練を与えてくれている。

 

こうなったのは自然への敬虔な気持ちを失った僕たち人間の責任だろう。それがたとえ人災の要素があったとしてもそれは自然の一部でありながら自然に挑戦しようとする人間の性の中にあり、生命の原理のなかにある。

 

まさにそのような時、僕はいろいろな意味での誕生日を迎えようとしている。

先ず、僕の人生のすべてであった建築の設計スタジオ、その44年目になる。デザインも含む僕にとっての建築の総決算として取り組み始めたKの4周年でもある。

 

世界の様々な規範が変わろうとしているまさにその時に、日本はこの危機を迎え、そして、僕の人生も新たな局面を迎えようとしている。

 

僕はこのような衝撃的な新時代の幕開けを望んだ訳ではない。

新時代には確かに大きな犠牲を払いながら突入する。産業の構造もマーケットも商品自体も、人の心も、過去を葬り去って新しい時代の芽が吹き始める。

 

多くの犠牲者への追悼は惜しまないのだが、前を向いて歩き続けるしか生きる形はない。

新しい時代への一歩をこの危機の瞬間から始めようと思う。

 

44_4 anniversary

 

失われた多くの命の冥福を祈り、今まさに救済活動に挺身する多くの人々に感謝しながら、新しい時代の幕開けを想い、自然とその一部である人間の命の力を信じて穏やかなひと時を過ごしたいと思います。

 

_当日は19時から後藤泉さんにピアノを演奏して頂きます。罹災者への鎮魂の、そして新しい時代への出発の曲です。

_川上俊さん(artless主宰)がつくり、畑中正人さんが音楽を担当してくれたK-Systemのウェブサイトをご覧頂こうと思います。

_日本と中国のオンラインショップが始まりました。そのご紹介をします。

_お酒を頂きながらこれからの時代を語り合いたいと思います。

_当日、会場で地震災害のための募金をします。「難民を助ける会」が直接、お志を頂きます。

_FREE 

 

2011年4月4日(月曜日)、午後6時半開始

場所:黒川雅之建築設計事務所+Kシステム

東京都港区西麻布3-13-15、パロマプラザB2.

03-3746-3601~5

k-info@k-system.net

 

k-system代表

黒川雅之_20110317