前から構想しているのだがなかなか実行できないでいる企画がある。「物語」(仮名)の出版である。これを解剖すると「物」と「語」によるエッセイといったらいいだろうか・・・。僕は「物」は物質による理論だと思っているし、「語り」は言語による作品だと思っている。その実証・・・とでも言うべき本の出版である。「作品」に語らせながら同時に「文章」でも語る、いわば三次元的表現である。
「物・語」という表現はもう1997年に、文化デザイン会議、岩手会議で僕が議長をしたときに提出したテーマでもある。この時は「もの∞かたり」というちょっと捻ったテーマになったが、文化人類学者の竹村真一さんと今は亡き、杉浦日向子さんが副議長をして僕を支えてくれた。
この時に込めた意味は、まさに今思うことと変わらない。だだ、当時は「物学」という概念に夢中だったこともあって、「物」に特別な想いがあったからニュアンスはちょっと違ってはいたのだが・・・。
今日から始めようとするのは出版を目指しての「下書き」のつもりで「物とそのお話」を書き始めようと思う。これを丹念によんでいれば本を買う必要もなくなる(^^)。どこまで続くか・・・やってみよう。先ずは「ある椅子の話」からである。