Vol.264|2020.05.21
5月_物学研究会オンライン
第一回目は、科学の知見を駆使して、知覚できない世界をビジュアライゼーション、シミュレーションし、再解釈、再構築を試みる脇田玲さんのご登場です。
5月_物学研究会オンライン
●講 師:
脇田 玲さん(アーティスト、慶応義塾大学環境情報学部、学部長、教授)
●日 時:2020年5月21日(木)16:00~
●登 録:【事前予約制】Webexミーティング
●テーマ:「科学の知見が生むこれからのメディアと表現」
今回の講師、脇田 玲さんは「現代人は、デジタル技術の発達によって情報や知識を手軽に得ることができる一方で、繊細な知覚や感覚を失いつつあるのではないか。さらに新型コロナ感染拡大がもたらしたテレワークやリモートコミュニケーションの拡大は、これからのコミュニケーションのモードやマナーを大きく変える可能性がある」と語ります。
脇田さんは、ビジュアライゼーションとシミュレーションを用いて、目の前にありながら知覚できない、私たちの感覚を素通りしてしまう自然界の情報を可視化/可聴化/物質化し、世界の見方を一新するメディア、作品を創作してきました。
5月の物学研究会は、ご自身の活動や作品、そしてSFCでの取り組みを通して、「科学の知見が生む、これからのメディア、表現、コミュニケーション」をテーマにお話をいただきます。
なお、今回は、物学研究会初のオンライン開催となります。従来のレクチャー+質疑応答というスタイルから、インターネットを通して脇田さんと会員の皆さまが直接対話できるオンラインならではの仕掛けを検討しております。オンラインなので人数制限もありません。ご自宅から、オフィスからふるってご参会ください。
*本会は、脇田先生にご相談の上、延期になっていた3月定例会をポスト・コロナも含めた内容にアップデートして開催します。
尚、脇田さんのオンラインレクチャー参加にあたり、事前に以下の問い1~3と情報をインプットをお願いします。
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問い1:
「未来の風景とはどのようなものでしょうか?」
参考映像:http://akirawakita.com/#works/scenery
問い2:
「人にとって見るとはどのような行為なのでしょうか?」
参考映像:http://akirawakita.com/#works/furnish
問い3:
「技術を駆使すると人は幸福になるのでしょうか?」
参考ページ:
六本木未来会議アイデア実現プロジェクト#18
「虚構大学2019年入学試験」PROJECT REPORT
https://6mirai.tokyo-midtown.com/project/pjt18_01/
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●講師経歴
脇田 玲(わきた・あきら)さん
1974年生まれ、アーティスト。
2002年に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を修了し、博士(政策・メディア)の学位を取得。ビジュアライゼーションとシミュレーションを用いてこの世界を再解釈するための作品を制作している。これまでにARS ELECTRONICA、MUTEK、文化庁メディア芸術祭、日本科学未来館、清春芸術村などで作品を展示。慶應義塾大学SFC環境情報学部教授であり学部長。30歳未満の次世代を担うイノベーターを選出する企画「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」のサイエンス部門アドバイザーに就任。
http://akirawakita.com/#
推薦者からの一言
脇田 玲さんは、流体力学や熱力学のモデルに基づくソフトウェアを自ら開発し、アルスエレクトロニカ・センター、文化庁メディア芸術祭、MUTEK、日本科学未来館など、国内外の芸術祭やミュージアムで作品を発表するアーティスト。 私が脇田さんと親しくなったきっかけは、大学で教えていた2008年、慶応義塾大学環境情報学部(SFC)の教授たちと立ち上げた「X-Design」というプロジェクトだった。ところがこのデザインエンジニアリングを学ぶプログラムが始めて6年目、39歳の脇田さんはがん宣告を受けた。 5年におよぶ闘病を経て病気を克服した脇田さんは「今度こそ本当に自分がやりたいことをやろう。自分はやっぱアートやりたかったんだよなって吹っ切れた。自分ならではの世界を見たい」と語り、現在はSFCの学部長という要職にもある。 今回は科学の知見の可能性を拡張している脇田さんに、物学研究会オンラインのテープカット役として、メディアとビジュアル表現の未来について語っていただきます。
物学研究会 ディレクター
坂井直樹
Visualization of Air Conditioner | ダイキン工業株式会社
http://akirawakita.com/#works/voac
RED BULL MUSIC FESTIVAL TOKYO × MUTEK.JP CLOSING>
(c)Suguru Saito / Red Bull Music Festival Tokyo 2017>
http://akirawakita.com/#works/mutek
scenery|清春芸術村|Kiyoharu Art Colony>
http://akirawakita.com/#works/scenery